マーケティングの基礎を本で読むと、
お客様満足の説明の中に「ロイヤルティ」と言う言葉が出てきます。

「ロイヤルティ」と言う言葉は元々“忠誠”と言った意味ですから、
お客様が喜んで何度もリピートすることを指しています。

吉田かずお先生と話していて、
先生が施術した人達のその後を伺うことがありました。

元々、以前から、先生と親しい関係だった方々を除いて、
多くの人はその後、連絡をとっていないとのことでした。

先生は「上手く掛ければ、掛けるほど、感謝されない仕事」と
催眠術の施術の仕事のことを言います。

催眠の技術は、端的に言うと、
無意識のプログラミングを変えるものです。

たとえば「緊張してしまって、人前で全然話すことができない」と言う人に、
「深呼吸すると、心が落ち着く。話せば話すほど、どんどん面白くなってくる」
などと暗示を入れると、症状は大きく改善するはずです。

ところが、無意識が書き換えられた対象者は、
まるで前から問題がなかったように感じるのです。

もちろん、以前自分が困っていた事実は記憶していますし、
たぶん、周囲の人たちからも「変わったな」と
何度も指摘されることでしょう。

それでも、「できて当たり前」のような気分になるのです。

確かにこれでは感謝される訳がありませんし、リピートもあり得ません。
稼げる催眠術師のビジネス・モデルは色々と工夫が必要のようです。