催眠術に関心を持つ人々に尋ねると、そのきっかけは、
何かの目的で他人に催眠をかけられるようになりたいと考えたことだと、よく聞かされます。

皆さんはいかがでしょうか。
催眠と言えば、ネット動画でも催眠ショーでも、
催眠術師が被験者にかけるものと相場が決まっているので、
確かにそう思う人も多いことでしょう。

けれども、催眠技術で自分が得をする最短の道は、自己催眠の上達だと私は思います。
催眠は、無意識を自由自在にコントロールする技術の集大成です。
全ての知覚も、全ての運動も、そして全ての記憶も、無意識を通してコントロールすることができます。

スポーツ選手が行なうメンタル・トレーニングや経営者が強く思い描くビジョンなどは、
自己催眠のほんの小さな断片でしかありません。

「好きな異性の前でドキドキ・おどおどしない」ことも、
「お客さんに、自信を持って商品を売る」ことも、
「資格受験の難しいテキストの内容をすらすら暗記する」ことも簡単にできるのです。

こんなことが場面ごとにすぐ実現できる力、“自己催眠”は、
人生を変える魔法の杖と言ってもおおげさではありません。

他者催眠にくらべ、いつでも実践できるので上達もすぐです。
効果も自覚できるので、毎日が思い通りになる面白さがあります。
自己催眠はもっと高く評価されていいと思うのです。