無意識の可能性を引き出す! 実践的催眠術の世界 2020/6/1発行 第52号

このメールは、過去、吉田ヒプノロジー研究所と
ヒプノテクスS&Lに接点のあった方に送っています。
毎月1回、発行予定です。
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~~無意識の可能性を引き出す! 実践的催眠術の世界~~
2020/6/1発行 第52号

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■ 【目次】
■ 1.ご挨拶
■ 2.日本の催眠者(4)  濱口熊嶽
■ 3.セミナーのご紹介
■ 4.催眠関連書籍紹介
■ 5.吉田かずお先生トリビア
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1.ご挨拶

こんにちは。吉田ヒプノロジー研究所 事務局の田中です。

ようやく全国的に緊急事態宣言が解除となりました。
今日から通常通りの出勤が再開したという会社が多いようですね。

第二波もありうると言われている中で今まで通りの日常生活に戻ることに
抵抗を感じている方も少なくないかもしれませんが、
手洗いやうがい、マスクの着用など、できることをやっておくことと
免疫を上げるための食事や休養などを十分にとることで
感染を遠ざけることもできるのではないかと思います。

「そうは言っても、なかなか寝付けずゆっくり休めない」
「食べ物の好き嫌いが多い」という方は、
これを機に自己催眠の習得を進めて、苦手なものを克服するチャレンジを
してみてはいかがでしょうか。

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2.日本の催眠者(4)  濱口熊嶽

1878年(明治11年)に現在の三重県に生まれた濱口熊嶽は、
学校の勉強についていくことができず、
「阿呆熊」とあだ名されるほどでした。

14歳の時に實川上人という修験者から
弟子として修行を受けることになり、
熊野の那智の妙法山に籠ることとなりました。

開始後二ヶ月目から本格的修行に入り、
三年間を経て奥義を会得して下山しました。

京都三宝院での密教僧生活などを経て、
当時は気合術や霊術と呼ばれた催眠治療を
全国を訪ねながら始めます。

リューマチ痛を始め各種の痛みの解消、
視力や聴力の回復、抜歯やホクロ取りまで行なっています。

施術は1回で完了しないケースもあり、
その場合には、必ず必要な施術回数を告げ、
その通りに施術を終えたと言います。

治らない症状の場合には、「治らない」と告げたとのことで、
その正確性や誠実さがまた多くに人々からの支持を集めました。

乳児を抱える母の母乳を出るようにしたり、
立てない者を立って歩かせたりするなど、
奇跡のような施術を行ない、
仏陀の再来やキリストの再来とまで噂されました。

その名前は朝鮮半島にまで知れ渡り、
国内では、大阪、神戸、福山、東京と行く先々で弾圧を受け、
警察への出頭命令や拘留を受けること700回以上、
法廷に立つこと40回以上と記録されています。

豪放磊落な性格で多数の愛人を囲い、
故郷の町に豪邸を建て、
全国行脚の合間に毎晩どんちゃん騒ぎをして過ごしたと言います。

濱口熊嶽を現在の職業で分類するならヒプノセラピストとなりますが、
現在では考えられないダイナミックさと
広い社会認知の下に成り立っていた
日本の催眠術の原点を見るように思えます。

リンク:
『故郷に銅像が建てられた催眠術師』

故郷に銅像が建てられた催眠術師


『自己催眠で可能になる修験道の“火渡り”』

自己催眠で可能になる修験道の“火渡り”


『「チャネリング」と呼ばれる催眠技術』

「チャネリング」と呼ばれる催眠技術

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3.セミナーのご紹介

◆自分のココロとカラダをコントロールする吉田式自己催眠術講座◆

数ある自己催眠術で最もよく知られ定型化されたものに、
ドイツの精神医学者シュルツ博士によって開発されて、
その後、体系化された「自律訓練法」があり、
ストレス緩和、心身症、神経症などに効果があるとされています。

吉田式自己催眠術講座では、自律訓練法の習得上の最大の難関である
催眠状態の実感を、吉田かずおによる他者催眠で体験しておいてもらい、
そこから呼吸法を基本とした自律訓練法よりはるかに容易な
吉田式呼吸法による自己催眠の方法で催眠状態を
自由自在に再現できるように指導します。

<日時>
7月1日(水) 19:00~22:30
※今後、毎月第1水曜日に定期的に実施いたします。

<講師>
吉田かずお

<会場>
東京都渋谷区代々木(JR新宿駅徒歩8分)

<申込方法>
お申込フォームより、お申し込み下さい。

吉田かずおの催眠セミナー

※お申し込み期限は6月24日(水)。
お席に限りがありますので、お早めに申し込み下さい。

<料金>
一般 65,000円(税込)

大好評につき、毎週、新宿の会場で、
各種の人気テーマの催眠セミナーを開催中!
ご興味のある方は、以下より詳細をご確認ください。

吉田かずおの催眠セミナー

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4.催眠関連書籍紹介

『熊嶽術真髄』

1923年(大正12年)、濱口熊嶽が45歳の時に書いた書籍です。

彼は10代後半から施術を行なっていますから、
30年近い経験とその背景の修験道の教えをまとめた内容となっています。

修験道の霊術者として施術を行なっていた原理を
余すところなく書き綴っていて、
修験道・密教の教えと彼の施術の関わりが分かります。

藤田西湖など修験道や古武道の修行から催眠術が使えるようになったケースは、
戦前日本においてたくさんありますが、
それについて余すところなく解説した資料として貴重です。

法廷の場を数多く潜り抜ける上で、
浜口熊嶽が自分の行なっていることの原理的・科学的説明を求められて
窮する場面が多く、それを実技・実演で証してきたはずですが、
45歳になってそれを体系的にまとめる必要性を感じた結果なのかもしれません。

2016年に復刻版が出され求めやすくなりましたが、
旧仮名遣い表記である上、古い語用があるので、
読解に多少の難しさがあるかもしれません。

ただ、浜口熊嶽独自の健康観を実現する
「金剛心身法」の解説なども含め、
「第二の仏陀」とまで言われた彼の知見、世界観が分かる貴重な一冊です。

『熊嶽術真髄』
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5.吉田かずお先生トリビア

1970年のドンキー・カルテット解散までは、
吉田先生はプロの催眠術師として報酬を得ることはなく、
趣味の範疇として催眠術を掘り下げていました。

インターネットもない時代、
図書館で催眠術関係の書籍を読み、
とりわけメスメリズムに関心を持ったと言います。
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いかがでしたでしょうか。
当メールマガジンは毎月1回発行予定です。
催眠について、もっと知りたいことがありましたら
是非、以下のメールアドレスまで、リクエストをいただけますと幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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【発行元】
吉田ヒプノロジー研究所/ヒプノテクスS&L
配信担当 田中めぐみ

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