このメールは、過去、吉田ヒプノロジー研究所と
ヒプノテクスS&Lに接点のあった方に送っています。
毎月1回、発行予定です。
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~~無意識の可能性を引き出す! 実践的催眠術の世界~~
2020/7/1発行 第53号

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■ 【目次】
■ 1.ご挨拶
■ 2.日本の催眠者(5)  村上辰午郎
■ 3.セミナーのご紹介
■ 4.催眠関連書籍紹介
■ 5.吉田かずお先生トリビア
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1.ご挨拶

こんにちは。吉田ヒプノロジー研究所 事務局の田中です。

梅雨入りし、30℃を超える日もあったりと
夏が近づいてきました。

あっという間に今年も半分が終わりましたが
新型コロナウイルスの流行があったりと
上半期は慌ただしいままに過ぎていった方も
少なくないと思います。

都心では満員電車も見られるようになり
徐々に今まで通りの生活が戻りつつあるように思います。
体調に気をつけながら、上半期にできなかったことを
徐々に取り戻していきたいですね。

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2.日本の催眠者(5)  村上辰午郎

明治から大正、昭和初期にかけて
催眠術師の多くは取締りの対象となることを恐れて、
「霊術家」と呼ばれる存在になっていました。

昭和初期の段階で60歳を過ぎていた彼は
東京心霊研究会を主宰していて、
当時発行された霊術家カタログにも
名前が記載されています。

しかし、彼は霊術家というよりは、
もともと農業教育の専門の学者で、
自身の母校である東京帝国大学や
東京外国語学校、陸軍大学の有名大学の他、
東京帝国大学農科大学、東京高等蚕糸学校、東京農科大学など、
数多くの大学で講師を務めていました。

倫理・道徳の教育を極めるプロセスで
催眠術を研究することになった彼は、
催眠術も教壇で教える自分の専門分野に
取り込みます。

既に取り締まり対象になっていた「催眠術」と、
自分の精神集中法・精神統一法を区別するため、
彼はそれを「村上式注意術」と命名します。

それを教え広めるため、当時全国にたくさんあった
農学校を精力的に行脚しました。

大正期には「講習会」という教育形式が
学校のカリキュラムの中に
積極的に採り入れられていました。

その講習会の枠の中で、
彼は催眠術を数多くの実験を
その場で行なって見せることを通して、
広く教えて回ることに成功していたのです。

彼の高い評価は、情報の限られていた地方都市において、
催眠術の実用についての強い関心を
醸成することに成功していますが、
それは彼が「偽霊術」と非難した
エセ催眠術師が付け入る隙を
全国津々浦々に作ってしまう側面も持っていました。

公的教育機関で催眠術を実演指導し、
全国に支持者を大量に生み出した彼は、
千里眼実験でも有名になった福来友吉と並んで
「日本の催眠術史上に永く記憶さるべき人」
と位置付けられていました。

福来友吉が実験報道によって
催眠術の可能性を全国に知らしめたのに対して、
村上辰午郎は全国行脚による
ナマの催眠実験によって
催眠術の実用方法を全国に普及させたのでした。

リンク:
『変性意識状態: 平塚雷鳥の禅とキスと催眠術』

変性意識状態: 平塚雷鳥の禅とキスと催眠術

『学校教育に催眠を採用する ~村上辰午郎の取り組み~』

学校教育に催眠を採用する ~村上辰午郎の取り組み~

『多くの企業で研修として採用されるマインドフルネス』

多くの企業で研修として採用されるマインドフルネス

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3.セミナーのご紹介

◆自分のココロとカラダをコントロールする吉田式自己催眠術講座◆

数ある自己催眠術で最もよく知られ定型化されたものに、
ドイツの精神医学者シュルツ博士によって開発されて、
その後、体系化された「自律訓練法」があり、
ストレス緩和、心身症、神経症などに効果があるとされています。

吉田式自己催眠術講座では、自律訓練法の習得上の最大の難関である
催眠状態の実感を、吉田かずおによる他者催眠で体験しておいてもらい、
そこから呼吸法を基本とした自律訓練法よりはるかに容易な
吉田式呼吸法による自己催眠の方法で催眠状態を
自由自在に再現できるように指導します。

<日時>
8月5日(水) 19:00~22:30
※今後、毎月第1水曜日に定期的に実施いたします。

<講師>
吉田かずお

<会場>
東京都渋谷区代々木(JR新宿駅徒歩8分)

<申込方法>
お申込フォームより、お申し込み下さい。

吉田かずおの催眠セミナー

※お申し込み期限は6月24日(水)。
お席に限りがありますので、お早めに申し込み下さい。

<料金>
一般 65,000円(税込)

大好評につき、毎週、新宿の会場で、
各種の人気テーマの催眠セミナーを開催中!
ご興味のある方は、以下より詳細をご確認ください。

吉田かずおの催眠セミナー

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4.催眠関連書籍紹介

『教育催眠学』

現在の日本では
「催眠と学校教育」と言うテーマ設定自体が
困難に感じられますが、
かつて日本は学校教育にも
催眠技術を採り入れている
「催眠大国」でした。

明治後期から昭和初期まで
各地の学校に村上辰午郎が、
集中力を増す「村上式注意術」を
普及させていたことは有名です。

しかし、この書籍は
臨床心理学者で医学博士でもある成瀬悟策が
児童教育の現場での催眠の活用法をまとめた、
現在の感覚からすると驚きの内容です。

彼を含め19人もの大学教授・医師・教師の理論や
実践例をまとめており、
「受験生のコンディション作り」や「非行少年の指導」、
「偏食の矯正」など各種の事例が
ふんだんに紹介されています。

今は少々入手が困難になって来ていますが、
実用催眠の技術を具体例から学べる
貴重な一冊です。

『教育催眠学』
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https://amzn.to/3eJOdky

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5.吉田かずお先生トリビア

1970年に解散したドンキー・カルテットの中で、
吉田先生はメンバーに催眠を
頻繁にかけていたと言います。

後に吉田先生とシンフォニックマッドと言うバンドを
一緒に組む猪熊虎五郎はアガリ症が酷くて、
ステージ出演のたびに吉田先生が
催眠をかけていたようです。

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いかがでしたでしょうか。
当メールマガジンは毎月1回発行予定です。
催眠について、もっと知りたいことがありましたら
是非、以下のメールアドレスまで、リクエストをいただけますと幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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【発行元】
吉田ヒプノロジー研究所/ヒプノテクスS&L
配信担当 田中めぐみ

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